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THE VICINITY OF IZUMO

2021年6月30日水曜日

大社駅の改修

今年に入って旧JR大社駅の改修工事が始まっていますが一部解体も含む5年がかりの大工事、自宅のバルコニーからも駅全体を覆う工事用の大屋根が見えます。ワタシは地元の高校に通っていたので通学で大社線を使うことは無かったんですが、それでも半ドンの土曜日には同級生と一緒にこの駅から出雲市の今市に出かけて行き、以前はサンロード中町の東側にあったジャスコの食堂でラーメンを2杯食べたり、お金を入れて自分で作るワタガシ機で痩せたワタガシを作ったりして遊んでいました。発車時間に遅れ慌てて走って行くと動き出した気動車が止まってくれたりと、のどかで平和な大社駅でした。

国の重要文化財である大社駅。ただ今回の改修は駅舎だけで、鉄道施設の復元までは考えて無いんじゃないかなあ?1960年代の大社駅は貨物の扱いもありワムとかワラとかトラがポツンと停まっていたりして、小学校からの帰りにそれら貨車の横から突き出たレバーを引いてシュバーっとタンクのエアを抜くいたずらをしました。また駅舎から北に向けて昔あった東洋膏鈑の工場あたりまで踏切もある引き込み線が引かれ、たまに手動操作によってチンチンと警報機も鳴らされていました。ただその線路は駐車場への転用のため段階的に撤去されて今は数メートル残るのみ、その他ホームの端にあった人力でポイントを切り替えるテコやそれにつながるヤノハ(腕木式信号)、その他もろもろの鉄道施設も殆ど撤去されていて寂しい限りです。

駅舎がキレイに生まれ変わるのは良い事ですが、可能な限りそれら鉄道施設も復元してもらいたい、それも訪れた人が自由に動かせる状態にというのがワタシの希望で、これは鉄道マニアなら誰しも考えるところだと思います。そしてここを観光の一大拠点にしたいのなら、今や日本経済に対して多大な影響力を持つマニア(オタク)の中でも、鉄道についての珍しいものがあれば全国どこへでも出かけていく鉄道マニア(鉄オタ)の行動力と経済力は無視できません。そのようなことからも単に駅舎だけでは無く、鉄道施設全体の復元を大いに望みます。

あと駅については先月、木次線が芸備線に合流する備後落合駅に行ってきました。これについてはまた後日書きますね。最後に写真ですが、上は終点大社駅に到着したDD51牽引20系客車の「急行だいせん」、大社線内は普通列車でした。下は大社線廃止直後に引き込み線側から見た景色で中央に黒っぽく見えるのが大社駅の駅舎、いずれもずいぶん前に撮ったものです。



その他 貨車の記号について
ワムとかワラとか書いたのでちょっと解説、ワムのワは屋根のある有蓋車のことで英語のワゴンから来ています。トラのトは屋根のない無蓋車でトラックのト、ワムとかワラのムやラは貨車の積載量区分で、積載量が少ない順にム・ラ・サ・キとなっています。