小学生の頃、夏休みの宿題にあった工作。何だかお父さん方の腕比べみたいな面もありましたが、ワタシは自力で鉛筆の芯を削るグラインダーやら、毛細管現象を利用したタイマーやらを作りました。そして6年生の時には空き缶に自作のステーをハンダ付けした蛍光灯を作って金賞を取りましたがこの作品、絶縁状態が悪くて感電リスク満載のかなりヤバい物でした。とまあ前置きはこれぐらいにして、今回やった夏休みの工作はアンプの改造。といっても工作っていうほどの加工もしてないし、そもそもワタシの場合夏休みって概念もありません。
20年以上前に中古で手に入れたオンキョーのアンプが完全に壊れてしまって。ジャンクとしてヤフオクに出しても値は付かないだろうし、かといってヴィンテージな見た目のこれを捨ててしまうにはあまりにも惜しい、となると自然に「デジタルアンプ(以下デジアン)を組み込んで復活させよう」というワタシなりの安易でインチキっぽい発想に行き付くワケです。
さっそく以前雑誌の付録についていたデジアンの基盤を持ってきて作業にかかりましたが、本格的にハンダごてを使うのは実に4年ぶり、以前レコードプレーヤーのDP-3000を修理した時(その時の様子はこちら)以来です。しかしもう何というか、細かいところは見えないし手は震えるし、ワタシこんなにもハンダ付けが下手になったのかと悲しくなりましたが、それでも徐々に勘を取り戻して後半は結構スムーズに事が運びました。
それではおおまかな流れについて、
〇アンプを分解し、部品という部品をすべて取り外す
残すのは機能部分として使う電源スイッチとボリュームのツマミ、入力端子とスピーカー端子、それとパイロットランプ、あとダミーとして使うツマミ類やスイッチ類。それ以外の部品はさすがにどれも古すぎたので破砕ゴミの袋に入れました。
〇フロントパネルやトップカバーの洗浄
マジックリンを使ってフロントパネルを洗ったところ文字や目盛りが全部消えてしまって。今まで何度かこれを使っているけれど、こんなことは初めてなのでかなり焦りました。まあボリューム以外のツマミ類はダミーで用を成さないのでいいんですけどね。
〇デジアン基盤を組み付け
基盤をシャシに固定してから入・出力の配線をハンダ付けします。あと基板からボリュームを外してシャシに固定後、改めてアンプと繋ぎます。
〇電源を取り付け
シャシ内に取り付けたコンセントに電源スイッチ経由の配線を接続、これに挿したDCアダプターからアンプに給電します。またパイロットランプ用の小さなトランスも取り付けますが、特に改造アンプの場合パイロットランプが光ってナンボなので、ここには全精力を傾けます。
ということで完成したのが下の写真。普段ステレオ部屋で使っている聴き流し用の小さなデジアンと今回改造したアンプとを入れ替えましたが、う~んやっぱりフルサイズのアンプはカッコイイ。音も以前とは一味違う感じで「見た目で音が変わる」というオーディオあるあるを自ら実証しています。
電源スイッチとボリュームしか機能しないけれど、ツマミがいっぱい付いた古いアンプの雰囲気がたまりません。
ハナシの途中で出てきたレコードプレーヤーDP-3000、現在マイルームで使っています。そしてこの日記を書きながら聴いているのはアメリカの古いフォークグループ「ピーター・ポール&マリー」、たまにはこういうのもいいですね。
ついでに報告
これもある意味歯科技工士さんの工作ですが、6月初旬の日記に書いた前歯が折れた件。先週正面から見ても金具が全く見えない、保険適用にしてはなかなかいい感じの前歯が出来あがりました。しかし入れ歯作りってすごく時間がかかるんですね、知らなかった。