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THE VICINITY OF IZUMO

2021年6月20日日曜日

ウオシュレットと戦う

家電と戦うシリーズの第3弾はウオシュレットです。今回は流血試合とはならなかったもののかなり苦戦しました。使い始めてからもう10年以上になるタンク一体型のウオシュレット、洗浄ノズルの奥の方がだいぶん汚れているのとムーブ洗浄の動きが少し鈍くなった気がするので分解掃除をすることにしました。ついでにプラスチック部分の色が経年変化でホワイトからアイボリーに変わってきたので、それの塗装もします。

ネットで手に入れた分解図に従って前面パネルを外すと内部は結構複雑で、制御盤やモーター、コードやチューブが入り組んでいます。まあ温水洗浄や脱臭など一通りの機能はあるのでどうしてもこうなるんでしょうね。案の定洗浄ノズルは普段見えない作動部分に結構黒カビがついていたので洗剤とメラミンスポンジを使って可能な限りキレイにしました。そのあいだ上部にある手洗い部分は丸ごと塗装・乾燥です。貯水タンク内も含めてひと通りの掃除が終わったので、ノズルお掃除機能を使ってノズルがスムーズに動くのを確認しました。そして元どおりに組付け、塗装した手洗い部分を取り付けるとまるで新品、さっそく自慢のため呼んだカミさんもあまりのキレイさにビックリして褒めてくれたので調子に乗り、リビングにお通ししたお客様にまで無理矢理見せて褒めてもらいました。そう、ワタシは褒められて伸びるオッサンなのです。

ところがその後、洗浄ノズルが定位置まで戻らないトラブルが発生。ガックリとなりながらも再度分解しノズルお掃除機能で動かしてみると、モーターへの配線がノズルが戻るのを邪魔をしていたので取り回しを修正しました。そして今度はノズルお掃除機能では無く、実際お尻を洗う機能で試してみようと壁リモコンのボタンを押してみたけどノズルが全く動かない、そういえばいつもなら座っただけで動き出す脱臭機能も動いていません。ただノズルお掃除機能だけはキチンと動くので、こうなってくると手をかざしても何も反応しない赤外線式着座センサーの故障としか考えられません。テスターを使っていろいろ調べたけれどそんなことで直るワケも無く、リセット機能は無いのかと取説を見てもネットで調べても手掛かりは得られずもうお手上げ状態。こんな時に限って「TOTOがとうとう壊れたか・・・」なんて寒いダジャレが浮かんだりします。

「あ~あ、せっかくキレイになったのに、まあ耐用年数も過ぎているんで超節水やフチなし便座仕様の最新型にDIYで交換しようかな」なんて考えましたが、ネットで調べると通販でも結構な値段がするので踏みとどまり、もうこうなったらと最後の手段を試してみることにしました。それは2階にある同じ型のウオシュレットと部品を入れ替えてみるという方法ですが、電子部品の場合これをやると最悪両方とも壊れることだってあります。ただこの方法で着座センサーの故障と断定できればそれだけ買えばいいので安く済むのです。意を決して渋るカミさんをこの際無視したうえ2階のウオシュレットを分解し、着座センサーを1階の物と入れ替えてみたところ同じ状態に。「あ~やっぱり着座センサーの故障だったのね」と納得して元の着座センサーに戻しましたが・・・なぜか元どおりになったハズの2階のまでもが全く動かなくなりました。「え゛~!!」ってさすがに青くなり、家にあるトイレを全部ぶっ壊したなんてカミさんにどう言い訳すればいいんだろうかと焦りましたが「ちょっと待て、単純な構造の着座センサーを入れ替えただけで速攻で壊れるなんてさすがにそれは無いだろう」と冷静に考え、ひょっとしてひょっとするとと外したままの便座をキチンと取り付けてやってみると・・・・あっさり動きました。

どうも便座取付け部の金属製の棒が便座と一緒に回転し、便座が使用位置にあるということをウオシュレットが認識しないと着座センサーが働かないみたいです。掃除のため便座を起こした時など不用意にノズルから水が飛び出すのを防ぐためだと思いますがそんなカラクリがあったとは。その後1階のウオシュレットも便座を取り付けたらあっさり動いたので、ワタクシ緊張が解けてトイレの床にへたり込んでしまいました。しかしこれ、取説の便座の外し方のところにちゃんと明記してほしかったです。

今回のトラブルに関して迷った要因をまとめると

①たいしたことしていないのに突然動かなくなった。
②それなのに電源ランプにエラー表示は無く、正常点灯している。
③ノズルお掃除機能は正常に動く。
④まさか便座が無いと全く動かないとは思わないし、どこにも書いてない。

ってところでしょうか、自分で分解掃除をしてやろうと思われた方の参考になれば幸いです。もちろん以前書いたアルコールによる体内からのお清めは必須です。

中はゴチャゴチャ。