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THE VICINITY OF IZUMO

2022年6月18日土曜日

さよならオンキョー

先月のことだけど、老舗オーディオ機器メーカのオンキョーが倒産してしまいました。これでまたひとつ日本からオーディオ専業メーカーが消えてしまい・・・淋しいというか残念というか・・・

1960年代から80年代にかけてはオーディオ専業メーカーだけでは無くほぼ全ての家電メーカーがオーディオ事業に参入していて各社しのぎを削っていましたが、時代の流れと共にオーディオのデジタル化が進んでいき、それに追従できなかったメーカーが次々と姿を消していきました。そして今ではデジタル化にうまく乗れたメーカーでさえも存在が危うくなっています。

原因はいろいろと考えられますが、やっぱり大掛かりな装置を使わなくても手軽に高音質で音楽が聴けるようになったのが一番の理由かも。あとは嗜好の多様化により、オーディオ機器そのものに興味を持つ若者が少なくなったというのもあるかもしれません。ワタシ自身オーディオを趣味の一つにしていますがこれは歳を重ねたからではなく、まだ10代でオーディオが全盛だった頃をずっと引きずっているだけですもん。年配のオーディオマニアはだいたいこの線だと思います。

オーディオ業界の衰退とともにマイクロが消え、アカイが消え、サンスイが消え、各家電メーカーもとっくの昔にオーディオ事業から撤退しています。ワタシはデノンやパイオニアのTAD、ヤマハなど現存するオーディオ機器メーカーの存続と繁栄を願いつつ、手持ちの古いオーディオ機器を大切に使っていきたいと思います。ちなみに所有しているアンプの中で一番古いのは、それこそオンキョー製で1974年に販売されたもの。20年ほど前に中古を入手して軽く整備しましたが今でもいい音を聴かせてくれていて、オーディオは新しくて高価なほど音が良いというワケでは無いという事実を証明してくれています。

オンキョーのアンプ、作業部屋に置いています。

他にはこんなのも、NECのA-10 TYPEⅢ でキャスター台に乗っけています。
NECと言えばパソコンのイメージですが、以前はアンプも作ってました。

フロントパネルにはNECの旧ロゴマーク。