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THE VICINITY OF IZUMO

2021年3月27日土曜日

花のサンフランシスコ

先日書いたアレクサ専用のアマゾンミュージック・アンリミテッドに登録した件、良かったことにスコット・マッケンジーさんが歌う「花のサンフランシスコ」が聴けるようになりました。これは1967年にアメリカで大ヒットし、ワタシ自身も昔から好きだった曲。バンドをやっていた20歳の頃、今は無き大社町体育文化センターでコンサートをやったときにもギターを弾きながらこれを歌いました。

月日は流れワタシは40代前半で既に技術校勤務。当時のかなり強引な校長が学園祭でバンドをやろうと言いだし、どこかでワタシの経験を聞いたらしい校長から「職員バンドでギターを弾け」と命令されました。その場でイヤとも言えないので「下手ですよ」って断ったうえで引き受けたんですが、この校長は趣味でジャズバンドのドラマーをやっていて音楽にはかなりうるさいんです。そして学園祭も近づきそろそろ全体練習となった段でまたまた校長に呼ばれ、言われたのは「ギターは上手いやつに頼んだけん弾かんでいいわ」ワタシは「あ、わかりました」って内心ホッとしながら校長室を出て行こうとすると「代わりにマラカスをやれ」とのこと。まっ、マラカスだって立派な楽器なのでバカにしているワケでは無いんですが、どうもこの楽器はラテンのニオイがプンプンで・・メンバーの中でワタシだけが「ちょうちんブラウス」を着て「メキシカンハット」をかぶり、マンボのリズムに合わせて「ア~~ウッ!!」とか言っている場面が脳裏に浮かびました。

そこで慌てて「それならベースギターやりますワ」「できるかや?」「まあ、何とか」ってやりとりがあり、自宅にあったベースギターで慌てて練習したのがこの「花のサンフランシスコ」です。当日やるのはシルヴィ・ヴァルタンの「あなたのとりこ」映画音楽の「慕情」「野生のエルザ」「モア」フォークの名曲「カントリー・ロード」など渋いのばかりで全てインストゥルメンタル、そしてその中にはワタシ的にベースギターが一番難しいこの「花のサンフランシスコ」も入れてあったのです。そしていよいよ全体練習(オーディション?)の日、ワタシはその場で担当楽器をマラカスに変更されることも無くなんとか切り抜けましたが、その時校長は熱が入って自前のコンガを叩きすぎ、緩んだネジがワタシの前まで転がってきたんですよ。

そして学園祭当日、「コンガ」の校長「ギター」の校長の知り合いの人「チェロ」の女性職員「ベースギター」のワタシというメンバーで体育館の飲食席のところでやりましたが結構皆さん聴いてくれて、終わった後に生徒の保護者から「ウチの地域の祭りでもやってもらえないか」と頼まれたりしたのでまあまあ良かったみたい。そしてそう、これが今まで何度かやってこの日記にも書いてきた職員バンドのルーツなのです。ところで最後にやった「慕情」、しっとりとした曲が終わってベースギターの余韻が残る中、近くのおでん屋台にいた美容科の先生が大鍋のフタを落としたので「ブーン(ベースギターの余韻)」「ガッシャーン!!グワン!グワン!グワン!グワン!ワン!グワン!」ってことになりました。

脳裏に浮かんだのはだいたいこんな感じ。ネットから勝手に。