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THE VICINITY OF IZUMO

2020年10月3日土曜日

さよならドンファイ

今回は自宅でのネットのハナシで、それも改善されて良かったっていうだけのハナシ。光回線を引いておられる方なら分かりきった内容なうえ『長文』ですので、興味のある方だけお読みください。

さよならの理由
今まで何回か書いてきたドンファイ(どんなときもWi-Fi)、契約したのは昨年8月です。その頃あったADSL廃止のアナウンスを受けて、頻繁な勧誘もあったフレッツ光も考えましたが、工事で自宅を切った貼ったしたくなかったのと外でも使いたかったので最初モバイルルーターのWIMAXを使ってみました。ただワタシの使用環境には全く合わなかったので、クーリングオフ後にドンファイと契約したのです。(詳しくは昨年8月の日記で)このドンファイ、契約当初は自宅でも外でも快適に使えていましたが今年の2月ごろから頻繁にトラブルが発生しだし、その後もマズい対応の繰り返しでしまいには総務省から指導が入りました。そして契約した容量無制限プランが今月いっぱいで一方的に終了します。

それに合わせていろいろと代替案が示され、一押しの「モバレコAir」+「モバイルルータ月30ギガ」プランに魅力を感じましたがよくよく調べてみると・・・

  • モバイルルーターは回線の信頼性が低いうえこれが使えるのは2年間だけ、そのうえ3年目から月額が4,880円に上がる。
  • モバレコAir(名前が違うだけで中身はソフトバンクAir)は自宅でしか使えず、回線速度は地域や置き場所の影響を受ける。
  • モバレコAirは夜など混雑する時間帯において、意図的に回線速度を下げる。状況によってはDL速度が1Mbps程度にまで下がることもあるらしい。(快適に使えている人もいます)
  • モバレコAirは契約満了の2年で解約した場合、端末代金の残金18,000円を請求される。
  • いずれも提案当初、ドンファイ側からのこういった説明は全くなし。
ということで代替案は使わず、ドンファイとは契約解除することにしました。

次をどうする
そして次をどうするかですが、まずドンファイと同じシステムを使う企業は候補から外しました。そもそも〇〇Wi-Fiといった同じような企業が乱立しすぎたのもドンファイがトラブった原因で、一番繋がる確率の高いソフトバンクを筆頭に、NTT、AUなど回線を提供する側も、もうちょとそこのところを考えておけば今回のようなことにはならなかったと思います。そして当初容量無制限をうたった同じシステムを使う全ての企業が、現在新たな容量制限を設けています。外でも使えて工事も不要というメリットはありますが、電波を使う以上基地局の場所などの地域性や使える容量の問題は避けて通れず、もうそういったことにユーザーとして振り回されたくありません。で、あとに残るのはひとつしか無いんですが・・・そう、一大決心のうえ自宅を切った貼ったする覚悟で光回線を引くことにしました。

企業の選択
まずプロバイダー選び、二か所で請求が発生するのも面倒なので、NTTの光回線とプロバイダーが最初からセットになった今主流のコラボ系で検討しました。ただどこのを見ても、まずゴチャゴチャしてワケのわからないサイト画面から始まって、やれナントカ割とか、半年間月額〇〇円とか、半年後に〇〇円のキャッシュバックとか、良く言えば百花繚乱、悪く言えば猥雑すぎ。長期間使用する場合結局最終的にいくらなの?って感じで、しまいには8月に座椅子選びで悩んだ時みたいに「あ゛~~!!」ってなりました。ただその中で唯一シンプルなプロバイダーをみつけましたが内容はというと・・・
  • ウチではこれ一択のフレッツ光とのコラボ。
  • 設置工事が実質無料とかではなく、完全に無料。
  • 戸建てタイプが単純に月額4,300円。
  • 解約時違約金の延長は無く、2年経てばいつでも無償で解約できる。
  • オプションだけど混雑時間帯に強いV6+に対応している。

月額料金については高いか安いかよくわからないけれど、スマホがUQのため大手にあるセット割も使えないし、他社からここに乗り換える人も結構おられるみたいなので「もうこれでいいや!」ってここに決めました。

設置工事
そして設置工事当日、クレーンの先に箱が付いたトラックで業者さん2人と誘導の人がやってきて、まずウチに入っている電灯線と平行に光ケーブルを引き、後はすぐ近くにある電柱のクロージャ(電線の根元にぶら下がった黒い箱)をパカンと開け、チャチャッと結線して外は終わり。さすがに田舎だけあってその間自宅前を通る車は1台も無く、誘導の人もケーブルを引くのを手伝っておられました。そしてワタシは「ヘ~、あの箱が光ケーブルの箱だったのか~」ってポカンと眺めているだけ。中は中で新築時に通してあった配線用のチューブを使って2階のワタシの部屋までシュルシュルと光ケーブルを送り込み、ホームゲートウエイ(終端装置)につないだ後はミッション・イン・ポッシブルに出てくるようなアタッシュケース型の機械を操作して回線テストを行い、差し出されたパッドに指でサインすると、そのアタッシュケースからワタシのサイン入り「工事内容の控え」がジジジと出てきたのを受け取って終わり。工事全体の手際の良さにさすがプロの技とは思ったけれど、ワタクシもっと大掛かりな工事が行われると思っていたので何だか拍子抜けしました。光ケーブルも「らせん状」の保護ケーブルに通した仰々しい物を想像していたんですが、見た目はまんま1本の細い針金。今まであった電話線の方がよほど太くて立派です。そしてワタシの部屋の今までのコンセントが光コンセント付きの物に変わったので、これを機会にホームゲートウエイ、ルーター機能をパスしたブリッジモードで使うWi-Fiルーター、コードレス電話の親機、BSアンテナ・地デジアンテナ兼用給電ユニットの各電源プラグをテーブルタップで1本にまとめてここに差し込みました。これはまさに「大国柱」ならぬ「大黒コンセント」で、ここのプラグを抜かない限りウチの通信系ライフラインは機能し続けます。

使ってみて
そしてさっそく使用開始、オプションで付けたV6+のおかげで面倒な初期設定は一切要りません。最初に回線速度を計測してみましたが1回目の結果が330Mbpsで最高が440Mbps、その後どの時間帯でもだいたい300Mbps~400Mbpsをキープしています。この「どの時間帯でも安定して速度が出る」っていうのがV6+の強みですね。ネットゲームはやらないけれどPing値(応答性)も20ほどで、田舎としてはまずまずの結果です。ただLANケーブルをはじめWiFi機器もそこそこ古いので、これらを最新の高速なものに変えればもうちょっと速度が出るかもですが、現在ドンファイが調子良い時の10倍、調子悪い時の100倍は出ていることになるので十分でしょう。一番良かったのは寝室にあるアマゾンのTVスティックにサクッとつながり、リモコンの再生ボタンを押すのとほぼ同時に最高画質で映画が始まることで、ドンファイの時みたいに標準画質でしか再生されなかったり途中で止まったりすることもありません。そしてこの速度なら推奨環境を十分にクリアしているので、最近14年ぶりにリリースされたほぼ実写に近い描写の「マイクロソフト・フライトシミュレーター」をやりたいのですが、これをスムーズに動かすためには30万円程度のデスクトップPCが必要とのこと、しばらくは無理っぽいです。

料金について
最後に料金について。基本料金月額4,300円にオプションで月額300円のV6+を付けましたが、光回線を引いたついでに固定電話より安い光電話に替えた結果、今までのドンファイ+固定電話の料金とほぼ同額になりました。外では使えなくなったけれど、ジョイフルとかワタシが立ち寄りそうなところにはたいがいWi-Fiがあるし、設置工事も思ったより簡単だったうえ今後極端な速度の低下や突然の回線切断に悩まされることも無いと思うとホント良かったです。それではこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 光コンセント付き大黒柱ならぬ大黒コンセント。(上の写真)
  • ドンファイの端末を返却するため自転車で郵便局へ、このコは何も悪くないのでお別れが少し寂しかったです。(下の写真)