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THE VICINITY OF IZUMO

2020年8月2日日曜日

死にそうになった体験

今年は梅雨が長かったけれどもう8月、海の季節到来です。今年はコロナの影響で海水浴もままならないかもしれないけれど、それでも海に行かれたら事故には気を付けられて下さいね。というのも毎年夏になると思い出す30代の頃のちょっと怖かった体験があるので。その頃同級生の知り合い主催によって毎年「小伊津」の海辺で開かれるパーティーにワタシも参加していました。それは海辺にしつらえた天幕の下で採れたてのサザエなど海の幸をBBQスタイルで食べながら冷えたビールを飲むという天国のようなパーティー、毎年だいたい10人くらいが参加していました。

ところである年、いつものようにたらふく飲んで食べてゴロゴロしていましたが、暑いしせっかく海に来たのだからちょっと泳ぐことに。ここは海岸とほぼ平行に海に向かって長い岩礁が2本突き出した地形で泳いだ場所は一番沖側にある岩礁の外側、目の前には日本海の大海原が広がり振り返ってもそこからパーティー会場は見えません。そこで一人しばらく泳いでから戻ろうとしましたが、その岩礁には海藻が茂っていてよく滑り、寄せる波に押してもらってやっと岩につかまったと思ったら、今度は引く波に体が持って行かれてまた海中に逆戻りです。そんなことを5、6回繰り返すうちにだんだん体力を失い、引く波にもまれながら「ひょっとしてこのまま溺れ死ぬかも知れない」という恐怖が頭をよぎりました。その後焦ってさらに挑戦するも状況は変わらず、しまいにはボーッとしてそれこそ何でもない昔の出来事が走馬灯のように頭をめぐったりします。

   ああ、みんなさようなら・・・・・
       
        ここで命を落とすのは非常に残念だけど、
             それでも今までまあまあ良い人生でした・・・・・

                     ありがとうございました・・・・・

その後パーティー会場に戻り今あった出来事をみんなに話すと一様に驚いた様子、当然誰一人としてこの状況に気付いた人はいませんでした。実はその後それまでで一番大きな波が寄せてきて幸運なことにワタシの体を岩礁のかなり上の方まで運んでくれ、ここで引く波に持って行かれたらそれこそ一生の終わりとばかりに死にものぐるいで岩につかまり奇跡的な生還を果たしたのでした。

ただ同級生はワタシの体験よりも、最初天幕を張るときのおもりに使うためワタシが持ち上げた岩の下側から両腕に向かって100匹ぐらいの「フナムシ」がゾワーと登ってきたのがよっぽど恐怖だったみたいで、同級生の「ワー!!」という大声にワタシもびっくりして持ち上げた岩を落としたのでよっぽど足の指がつぶれるところでした。重ねて言いますが、皆さんも海に行かれたらいろいろとお気をつけ下さい。

複数見える岩礁の一番沖側が現場。