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THE VICINITY OF IZUMO

2020年12月26日土曜日

小型セパレートステレオ

今年最後の日記は(いや、まだ恒例の10大ニュースがありました)オーディオのハナシ。以前日本でも今のミニコンポ感覚でリビングに置いてあった小型のセパレートステレオ、これがちょっとだけ古い時代を背景にしたような洋画に時たま出てきます。最近観た中では地球に異変が起こってビートルズが存在しない世界に飛ばされた売れないミュージシャンが主人公の「イエスタデイ」。シンガーソングライターのエド・シーランさん本人が出てきたりするなかなかの映画ですが、この世界では船乗りをしていた78歳のジョン・レノンさん(本物そっくり)の海辺にある家にこれが置いてありました。

ワタシは昔からセパレートステレオの中心となる「レシーバー」の緑とか青とかに浮かび上がる文字盤が好きで学生時代にもデノン(当時はデンオン)のを使っていましたが、そういった懐かしさもあって自宅にある機材を寄せ集めてセパレートステレオを再現しました。
セパレートステレオの構成としてはレシーバーに後はレコードプレーヤーとスピーカーですが、レシーバーは実家から持ってきて失業中だったトリオのSS-100、レコードプレーヤーは普段和室で使っている学生時代に買ったマイクロのDQ-5、スピーカーはブックエンド代わりに使っていた三菱DIATONEのDS-200Zというオールドな機器たち。これをマイルームの壁際に設置しましたが、レシーバーの放つ光が素敵でイメージどおりに仕上がりました。

さっそくかけたレコードは高校生の時に買った「荒井由実」時代のユーミン、そういや人生とカメラの先輩である東部高等技術校のTAKASHIMA先生は以前「ユーミンは荒井由実時代の物しか聴きませんワ」なんて言っておられました。そして音はというと、こじんまりとはしているけれど柔らかくて素朴な味わいがあり、一階のステレオ部屋で聴く音にはかないませんがこれはこれで全然アリです。特にかなり傷んだレコードに限っては粗が出にくいこっちの方がいい感じで、学生時代に買ってすり切れるほど聴いたジャズのレコードをとっかえひっかえ聴き直しました。そして今日はサティの古いレコードをコタツにはまってホッコリと聴いています。

このセパレートステレオ、冬の間はこのままにして暖かくなったらそれぞれ元の場所に戻すつもりですが、こうしていろいろ試してみるのもオーディオの楽しみ。また違ったことを思いついたら紹介しますね。