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THE VICINITY OF IZUMO

2020年11月22日日曜日

スピーカーの移動

今日11月22日は語呂合わせで「いい夫婦」の日。普段この日記で「カミさん」なんて書いているけれど、どうも「妻」以外の呼び方はNGなんだそうです。ただ「カミさん」もそんなに悪い呼び方ではないらしいし、ワタシは単純に「刑事コロンボ」の真似をしているだけなので当面このままで行きましょう。

ところで先日ちょこっと書いたスピーカーを移動したハナシですが、1階のステレオ部屋にある3セットをはじめユニット単体のものも含めて大小10セット以上が家中に散在しているので、最初にその一部を紹介します。今回も趣味の世界ですが、興味のある方はお付き合いください。

三菱DIATONE P-610MA(日本)★★
メーカーの純正ボックスに組んだこれを2階の作業部屋で使っています。フルレンジ1発なのにスケール感もあるうえ聞き疲れしない、設計は古いが現在でも多くのファンを持つスピーカーです。

三菱DIATONE DS-B1(日本)★★
小型スピーカーによくある「派手さ」が一切ない上品な音で、ボーカル系のBGMに最適。

アルテック 409-8D(アメリカ)
単体のこれをヤマハの古い箱に入れています。どちらかというと軽いカラッとした音ですが、どんなジャンルでもそつなくこなしてくれます。ステレオ部屋で使っています。

JBL4312 MARKⅡ(アメリカ)
手に入れて10年以上経つけれど、未だに気に入った音が出ないので苦労しています。現在和室に置いていますが、なぜかここではいい感じに鳴っています。

HARBETH HLCompact(イギリス)★★★
女性ジャズボーカルはこのスピーカーが一番、マイルームで使っています。

SONY SS-G7(日本)★★
自宅で一番デカいスピーカーで、38センチあるウーハーから迫力の重低音が響きます。ホリーコールの「トラスト・イン・ミー」などどこまでも低音が沈んでいく感じ。ステレオ部屋で使っています。

で、移動についてですが、当日一番手を焼いているJBL4312を2階のマイルームで手なずけようとステレオ部屋から運び上げました。ただここで鳴らしてみてもなんかシックリこない、そこでその日のうちに再び1階に下して去年まで置いてあった和室に設置しましたが、どうもこの部屋で一番素直に鳴ってくれるみたいです。そして和室からはじき出されたアルテックをステレオ部屋に設置したり、一度は1階に下したDIATONEをまた2階に運び上げたりと不毛な作業をしているうちにとうとう腰を痛めてしまいました。ただこれらの作業も実は楽しい趣味の一環だったりします。

ワタシはステレオに関しては完全な「フラット化」を基本としています。ただ「何が何でも原音をいじらない」という意味でのフラット化ではなく、専用機材を使って出すぎる帯域の音を引き、足りない帯域の音を足すなどして部屋の作りや大きさ、スピーカーの置き方などの影響による音の劣化を補正するという意味でのフラット化です。そしてここで使っているのが9年前に買ったベリンガーのマルチプロセッサーDEQ2496。これは環境に合わせて自動で補正をかけ、スピーカーをフラットな特性に持って行ってくれる便利な業務用機材ですが、これについてはまた別の機会に書きたいと思います。元々スピーカーから出る音がいくら良い音だったとしてもデッドだのライブだの定在波だのと聴く環境によって音は悪い方向へと変わる場合が殆どで、これの補正を反響材や吸音材などを使っての環境改善やスピーカーのセッティングだけで行うとなると時間と経費がバカになりません。ワタシは専用機材を使って補正するのは手軽で正しいひとつの方法だと思っています。

ハナシは戻ってJBL4312。もちろんフラット化補正をやってはみましたが、それでもこいつだけは何故かシックリ来ない、特にボーカルを聴いた時の中音がワタシの好みに合っていないような気がします。まあ早いところ売ってしまうかこのまま和室で使うかですが、この1本20Kgあるスピーカーを今後家の中で移動させることはもうしません。最後に重いスピーカーと言えば1本50Kgほどある自宅で一番重いSONYのSS-G7、10年ほど前に近所にある実家から新築した今の自宅までこいつを運びましたが、人通りの絶えた夜間、道路の所々に段ボールを敷き、カミさんと二人でウントコウントコ運んでは途中に敷いた段ボールに置いて休憩し、また次の段ボールめがけてウントコウントコ運ぶというやり方で引越ししました。幸いその間誰も通らなかったけれど車でも来ようもんなら「あんたらこんな夜中に何やってんの?」ってことになったでしょう。

JBL 4312、マイルームに置いた感じは悪くないけれど・・・