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THE VICINITY OF IZUMO

2023年5月10日水曜日

5月に駅で寝る

連休も終わりましたがまだまだ朝晩冷え込みますね、ワタシ未だに掛け布団と毛布で寝ています。そして5月の冷え込む夜と言えば2021年8月の日記「備後落合駅」にちょこっと書いた「駅寝」を思い出します。

ワタシがまだ20代前半で国鉄に就職した年、同期の友人と互いの就職記念ということで山口県萩市への小旅行を企てました。行きは鈍行列車を使ったのでさすがに道中長かったのですが無事萩駅に到着、ただここから予想だにしなかった試練の連続で、

萩市の中心駅は「東萩駅」なのに「萩駅」で降りてしまい、アポなしで飛び込んだ全ての旅館で玄関払いされたうえ「連休のさなかに予約なしで泊まれるワケが無い」って説教までくらい、ハラが減ったので食べたラーメンがさっぱり美味しくなく、東萩駅に行くため乗ったタクシーがとてつもなく無愛想なうえ運転も荒いって感じでトコトン疲れ果て、「仕方ない、今夜は駅のベンチで寝て明日定期観光バスでもあればそれで観光しよう」と話し合い、バッグを枕に駅寝に挑みました。

ところが夜の冷え込みが凄くてとても眠れない、そりゃ夜は旅館の暖かい布団で寝る予定だったので昼間に合わせて薄着だし防寒具なんてあるワケも無く、ウトウトとしては寒さで目が覚めしまいにはガタガタと震えまできたところへ「ピッ!」という短い汽笛と共にDD51が牽引する「急行さんべ6号」が入ってきたのが午前2時頃、ワタシはすかさず「おいっ!!帰ろうやっ!!」ってやはり寒さで眠れずにいた友人に声をかけ、大急ぎでその列車に飛び乗りました。これはもう渡りに船というか救いの神というか、疲れているうえに良く効いた暖房のおかげもあってすぐ眠りに落ちましたが、その後大社町の友人の家までどうやって帰り着いたのか、2人ともその記憶が全くありません。

まっ、いずれにしても「鈍行列車で行く萩の旅」は大失敗に終わったワケで、今考えると連休期間に予約無しで行く方もどうかとは思いますが、ネット予約もスマホも何もない時代の若い旅人に対して当時の萩の街ももうちょっと優しさが欲しかったところです。ただこの経験は一生忘れることの出来ない良い?思い出となり、奥様方にとっては今まで幾度となく聞かされたウザい昔話の上位に位置しています。

おまけでもうひとつ
岡山時代のハナシ。伯備線が土砂災害で不通となり、国鉄バスに鉄道代行の要請が来たためワタシは添乗員として乗務しましたが、その時泊ったのが新見駅2階の大広間。これも一応駅寝でしょうか?

この時は暖かい布団でぐっすり眠りました。