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THE VICINITY OF IZUMO

2021年9月25日土曜日

魔改造成功

マブチモーターではうまくいかなかったDQ-5の復活、あれから使えそうなプレーヤー用のDCサーボモーターをネットで注文しましたが、大陸からの発送で届くのは1か月以上先とのこと。まあそれを使ったところで直らない気もするけれど、とりあえず待つことにしました。

ところが1週間経たないうちに品物が到着、大陸人民の行動はよくわかりません。さっそく復活に向けての作業を行い、今回めでたく魔改造に成功しました。


復活後の様子、壊れる前とほぼ変わらず。

作業の経過をダラダラ書くのも何なので、いつもの箇条書きで。

①不要部品の取り外し
もうオリジナルDQ-5への復活は無いものと考え、制御基板や電源基盤、トランスなどを全て取り払って軽量化する。
※これらとトーンアームとは電気的な繋がりが無いので大丈夫です。

②モーターの固定
モーター取付のベースはマブチモーターの物を流用、サーボモーターの方が大きいけれど結束バンドを使って真っ直ぐ固定する。

最終的にカバーも作りました。

③モーターの動作確認
ニトリで買った何かに付いてきた9VのDCアダプターをモーターにつなぎ、前に使ったゴムひもをかけて回してみる

④調整機構取付け
計算して回転が合いそうなプーリ径のモーターを選んだはずなのにえらく回転が遅いので、ネットで見つけた配線図を元に78回転SP盤モードで結線し、速度調整用にたまたま持っていた300Ωの可変抵抗を取り付ける。

⑤速度調整
ストロボスコープで確認しながら精密ドライバーで可変抵抗を回し、速度を調整する。

⑥スイッチ加工
DQ-5の元々ある電源ボタンにDCアダプターからの配線をつなぎ、ここでモーターのON・OFFができるようにする。

⑦作動ランプ取付
制御基板が壊れたのと同時にクオーツロック確認用の赤いLEDも壊れたので、代わりとして作動確認用の電球色LEDを取り付ける。
※今回ここが一番のお気に入りポイントで、このレトロな光を見てからテンションが上がり、ガゼン復活作業に熱が入りました。

薄暗くすると、とてもステキ。

⑧駆動ベルト選定
細くておしゃれなエンジ色のゴムひもを使いたかったが全体に布が巻いてあり、相手が細い金属製プーリだとどうしても滑るので、仕方なくベルトドライブ用の専用ベルトを購入する。
※今回ここが一番難航したポイントです。滑らず外れずいかに安定的にターンテーブルを回すかということだけどこれが難しい、なんせDQ-5のターンテーブルは重さが3キロ以上もあり、回し始めと停止時にはベルトにかなりの負担がかかるのです。細いゴムひもでは滑りが生じて定速に達するまでに13秒もかかります。

試作したベルト。幅の広い輪ゴムを3本つないだのが使えるけれど、アメ色の見た目が・・・

⑨完成後
ベルトを専用品にしたことでDQ-5が復活しました。起動から2秒ほどで定速に達し回転精度の方もまずまず正確で、なんか見た感じ同じマイクロ製でベルト外掛けプレーヤーの名機BL-81を彷彿とさせます。ただモーターをキャビネットの側面に取付けたので聴き終わってダストカバーを閉じる時にはひょいとベルトを外す必要がありますが、外したベルトはターンテーブルに巻き付いたままなので簡単にかけることができます。最終的に費用はモーター・専用ベルトその他で2.500円ほどかかりましたが、今年の冬もマイルームのコタツでホッコリとレコード鑑賞できそうです。

完成後、作業部屋に仮置きして撮ったスマホ動画をワンカットだけ。カートリッジは定番のオーディオテクニカAT10Gです。 → ■■■■ 

ただ・・・
復活したのは嬉しいけれど、ワタシ今回一連の行動に絡みひとつだけ要らんことをしてしまって・・この件についてはまた書きます。