1

1

1

THE VICINITY OF IZUMO

2021年9月4日土曜日

魔改造失敗

先日書いたマイクロ製のレコードプレーヤーDQ-5が回らなくなった件、昨年暮れから今年2月にかけてこの日記で紹介しまくったDQ-5ですが、これは学生時代に大阪日本橋の電気街で購入したものです。ただ今回制御基板が完全に壊れたようなので、復活に向けて以前から思い描いていた方法を試すことにしました。それはモーターで直接ターンテーブルを回すダイレクトドライブ方式のこの機種を、昔からあるベルトドライブ方式に極力安く改造すること。もう「魔改造」の領域です。

通販で定速で回るDCサーボモーターを売っているのでこれを使えば良いのですが、キチンと回転を合わすためには付いている金属製プーリを精密に加工する必要があって難易度が高い。そこで今回はワタシが少年の頃大変お世話になったマブチモーターを使うことにしました。このモーターには工作用のプーリが同梱されているので、後はこれに加える電圧を変えれば回転速度を制御できるハズです。さっそく制御回路を考えましたがワタシの設計ではうまくいく気がしないのでどっちみち部品を買うことになるので、結局0.01V単位までの緻密な電圧制御ができる電源装置をアマゾンで買いました。これ、液晶パネルまで付いてたったの990円なのでビックリです。

さっそくこれらをプレーヤーに取り付け、カミさんに貰ったパンツのゴム・・・もとい、手芸用のゴムひもで輪っかを作り、モーターのプーリとDQ-5の重くて高さのあるターンテーブルを繋ぎました。そしてストロボスコープと自作のネオンランプを使って回転数を調整してからレコードを聴いたところ、おっ!、いいじゃないか!、気になる回転ムラも無く大成功です。ところが一回止めて今度はB面を聴いてみるとさっきより回転が遅い、そこで再度電圧を調整したら良くなったけれど止めるたびに再調整なんてやってられません。やはりザックリとした造りの模型用モーターを0.5V程度の低電圧で毎回正確に回転させるというのは無理があったみたいでワタクシ大いに落胆しました。まあ方法としては悪くなかったので、またそのうちDCサーボモーターを使いプーリ加工覚悟でやってみましょう。このプレーヤーをすごく気に入っているので何としてでも復活させたいと思います。

その他落胆の理由
途中ゴムひもを輪っかにするのに瞬間接着剤を使ったけれど、使用中に横からブチュッと大量に漏れたので右手の人差し指から薬指までが貼りついて一体化したうえ近くにあったマグカップまでくっついてしまい、中の紅茶をカーペットにぶちまけるわテーブルの天板に取れない接着剤の跡が思いっきり付くわという事故があったのと、新しいプレーヤーを買うつもりなどさらさら無いのにそれを警戒したカミさんと「新しいの買う?なんか他にもあったが?」「うんまあ、あるけど」「じゃあそれを持ってくればいいがね」「・・・」っていうやりとりがあったのも落胆の理由です。ポータブルオーディオならいざ知らず、据え置き型のオーディオ機器というものにはそれぞれの「定位置」があるということをカミさんわかっていません。

信頼?のマブチモーター。

990円のワリには優秀な中華製電源装置。

おしゃれな「エンジ色」のゴムひもに変えてみたりしたけれど・・・。