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THE VICINITY OF IZUMO

2019年6月23日日曜日

今度はアンプが

先週パソコンを落としたハナシを書いたんですが、今度は真空管アンプが壊れたハナシ。そのアンプは10年以上前にワタシがキットを購入して組み立てた物で、最初に電源を入れる火入れ式で「ボン!と火を噴くこともなく今まで良い音を奏でてくれていました。ところが先日久々に鳴らしてみると左チャンネルの音がひどくひずんでいる、慌てて電源を切り他のスピーカーにつなぎ替えてみても症状は変わらない、ということはスピーカーでは無くアンプの故障です。たまたま最初に繋いだのがこのアンプよりずいぶんと高いスピーカーだったので、アンプには悪いけれどスピーカーの故障じゃ無くて良かったです。

さっそく左右の真空管を入れ替えてみても症状は変わらず、裏蓋を開けて点検するも特に断線や焦げた部品は見当たりません。いくら自分で組み立てたとはいえ説明書どおりに組み立てただけなので、所詮自分で回路を分析できるワケも無くお手上げ状態、ただ2個あるヒューズの内の1個が飛んでいるのを発見しました。そしてそうなると強気なもんで「多分たまたまヒューズが飛んだだけかも」って考え、買ってきたヒューズに入れ替えて電源を入れると「ポッ!」とヒューズは瞬殺され再びお手上げ状態に、ただヒューズが飛んでも左チャンネルからはひずんだ音が出続けます。

さすがにもうどうしようも無いので再び電源を切って真空管を取り外しましたが、普通手袋無しでは触られないほどチンチンに焼ける真空管の左チャンネル用だけが全然熱くない、あれっと思い観察すると真空管の足(ピン)に何やら金属片がくっついています。ハイ、これでわかりました。このアンプには型式の異なる真空管でもそのまま使える機能があるので今までいろいろな型式の真空管に差し替えて楽しんでいたのですが、それのやりすぎでソケット側の金具が折れ、真空管に正常な電流が流れていなかったんですね。そしてその折れた金具がこの時たまたま真空管の足にくっついて出てきたワケです。その後金具が折れたソケットをストックしていた同型のソケットと交換してハンダをきれいに盛り(点検はダメでもハンダ付けは得意)電源を入れて正常な音を確認したところで今回の真空管アンプの修理は一件落着しました。

ところでこのアンプにある「いろいろな型式の真空管が使える」機能、作った当初うれしくて4種類の真空管を買いそろえ、それをとっかえひっかえして音の違いを楽しんでました。通常真空管アンプは定まった型式の真空管を使いますが、同じ型式でも製造メーカーや製造年によって音が違い、真空管を取り替えてその違いを楽しむことを「玉ころがし」と呼びます。今回直したアンプはいろいろな型式の真空管が使えるワケだけれど、それを差し替えて音の違いを楽しむのも一種の「玉ころがし」、また別の機会にこのアンプを使って真空管の型式による音の違いをレポートします。