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THE VICINITY OF IZUMO

2023年11月23日木曜日

オールドアルテック 409-8D

今日は久々にオーディオのハナシ。少々長文 + 単なる自慢 + マニアックな内容ですが、興味のある方はお付き合いください。

買い物ついでに今井書店へ行きカミさんは手芸の本を、ワタシはオーディオ雑誌を見ていました。そして目に留まったのがステレオ誌の別冊「管球王国」の特集にあった新旧10種類の20センチ口径スピーカーユニットを聴き比べるというもので、その中にはワタシも使っている俗にいうオールドアルテックの409-8Dもありました。このスピーカーは70年代後半に発売されましたが、ワタシは16年ほど前にこれの中古を相場よりかなり安く手に入れました。元々は建物の天井などに埋め込んで使う業務用のスピーカーですが、素性が良いこのシリーズをオーディオ用に使うのが流行っていたのです。

このユニットを当時手元にあったヤマハのスピーカーNS-451の箱に取りつけアッテネーターとツイーターの穴をアクリル板で塞いで鳴らしてみましたが、明るく軽やかなワタシ好みの音でこれは良いと判断。今ではこれよりずっと大きくて価格も高いソニーのSS-G7を差し置き、ステレオ部屋のメインスピーカーとして使っています。SS-G7のとことん沈み込む低音も捨てがたいのですが、ワタシはどちらかというと409-8Dの自然な低音の方が好みです。

で、ハナシは「管球王国」へ戻りますが、この企画は箱は変えずにスピーカーユニットだけを入れ替え、それを3名のオーディオ評論家が聴き比べるというもの。購入した当時409-8Dはそこまで評判が良く無かっただけにどうせ大した評価じゃないだろうと思いきや・・・なんか他の銘機を押しのけ大絶賛です。ある人は「A7を彷彿とさせる」と言い、またある人は「604が鳴っているのではないかと勘違いする」とまで言っていて、総評についてもひとつ前のモデル409Bと併せ「感銘を受けた」「私も同感」みたいな感じになってました。

さすがにアルテックの銘機A7や604と肩を並べるというのはあまりにも褒め過ぎだと思いますが、ワタシがメインで使っているこれの評価が高いということは素直にうれしいです。また3名中2名の方が「昔聴いたけど、そこまで良いユニットとは思わなかった」とか「かなり昔聴いたけれど、当時は特に印象に残らなかった」とか言っていて「な~んだ、名だたるオーディオ評論家の方々よりワタシの方がよっぽど先見の明があるじゃないか」と思っちゃいました。最後にこの「管球王国」、ここまで褒めてあるなら買って手元に置いておきたいなと思ったけれど値段はなんと2,970円、ワタシが409-8Dを買った値段とあまり変わりません。仕方なくページが燃え出しそうなぐらいガン読みし、記事を脳裏に焼き付けて帰りました。

普段はクールでスマートな印象ですが・・・

いざネットを外すと古ぼけた見た目。

アルテックのA7。元々映画館用のでっかいスピーカーで、今もジャズ喫茶などで使われています。

今回の聴き比べで使われた銘機たち、画像はアマゾンから勝手に拝借して来ました。
ちなみに上段右が409-8Dです。