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THE VICINITY OF IZUMO

2019年5月11日土曜日

泥だらけの万年筆

自転車でこけてから一週間、まだ寝返りを打つと痛むのですが、日常での立ったり座ったりは普通にできるようになったので一安心です。とここまで書いて、実は今日の朝方かがんだ拍子に胸から「グギッ」としたいやな感触が伝わってきてその後再び激痛が・・。なんかつながりかかったアバラのひびがまた広がったみたいな感じです。もうホントにちょっと良くなったからといって調子こくから、あまりのアホさ加減に情けなくて涙が出そうです。

ハナシは全く変わって図書カードが1,500円分あったので、おしゃれな万年筆と筆ペンのセットが付録についた雑誌を買ってきました。さっそく使ってみましたが表紙写真のイメージより若干細身で握り心地はイマイチ、でも万年筆はなかなかの書き味でした。

ところで万年筆で思い出すのは、小学生の頃のお祭りでみた作業服を着て疲れた様子のオジサン。そして泥だらけの万年筆の山。オジサンいわく「ワタシは万年筆工場で働いていましたがその工場が火事になって倒産し、退職金代わりに焼け残った泥だらけの万年筆をもらったので、一本一本洗いながら皆さんに安くお譲りしているワケです」どこのメーカーかと聞かれると作業服の胸のパイロットだかパーカーだかそれらしく見える縫い取りをつまんで「この会社です」と疲れきった表情。まあもう書かなくてもわかるけどこのハナシは真っ赤なウソで、オジサン粗悪な万年筆をわざと泥で汚し、キャップを取って綺麗な部分を見せることでうまく騙してたんですね。もちろん小学生のワタシは何の疑いも持たなかったけれどそれは大人も同じだったようで、その場で何人かが買っていかれました。

ところで買って行ったその何人かの大人の中にはこういったハナシに乗せられやすいワタシの母親も含まれていて、きれいな色の女性用万年筆を2本も買ったものの両方ともインキだだ漏れで全く使い物にならなかったというオチ付きです。しかし対面でのこんな商売が成り立つなんて、当時は今よりずいぶんと平和だったんでしょうか。

一応デザインはランバン。