ワタシの税関カウンターでのチェックはすぐ終わったけれどさすがに税関職員はスルドイ、ワタシの次にチェックを受けた彼の「不審な書物」を持ち込もうとしている緊張した表情を見抜いちゃったんです。「失礼ですがスーツケースの中身を確認させていただきます」、「あ、はい」、ということで担当官はスーツケースの中身を次々とカウンターの上に広げ出しました。ワタシはあんまり同じメンバーに見られたくなかったけれど、かといって放っとくわけにもいかず少し離れたところでハラハラしながら見ていましたが、その頃彼のアセリは絶頂に達し顔じゅう汗だらけ、そしてついに担当官は例の紙袋を手に取ったのです。「あ~、もうダメだ~」 と思った瞬間なぜか担当官は左手にその袋を持ったまま他の物を調べ、袋をスーツケースに戻しながら、「ハイッ、結構です」。彼は、「助かった~」とかいいながら半ば放心状態で無事日本側に戻ってきたけれど、ワタシの方も共犯者として身柄を拘束されたりしないだろうか?なんて考えて死ぬほどアセリました。しかしなんでバレなかったか今でも不思議ですが、多分その程度でアセリまくるルンルン海外旅行者の少々ヤバイおみやげなんか税関にとってはたいした問題じゃなかったのだと思います。
今年も職場の中庭は花盛り。 |