1

1

1

THE VICINITY OF IZUMO

2018年5月12日土曜日

列車の思い出

実物はまだ見たことないけれど、TVでは何回か豪華列車「瑞風」の特番が放送されたりしていますね。ワタクシ鉄道は好きだけれど今ではほとんど乗ることは無し、そのかわり昔乗った列車のことを懐かしく思い出します。

まずは通称「京都夜行」、学生時代にしょっちゅう利用した出雲市と京都を12時間以上かけて結ぶ、夜行の普通(鈍行)列車です。これには寝台車が1両だけ連結されていて、指定席発券の関係から普通列車では珍しい「山陰」という名前が付いていました。ただ寝台車以外の車両は全て直角シートの旧式のやつで、牽引はジーゼル機関車のDD51。今と違ってデッキの扉は走行中でも開けっ放し、夜中に余部鉄橋を渡るときの轟音や、夜が白々と明けていく中、最後尾のデッキから見た滑るように遠ざかって行く雪景色など、まさしく「旅情」そのものです。

お次は今の仕事に就いてから東京での研修などで再々利用した寝台特急「出雲」、乗降扉の横にある行き先表示の「東京 FOR TOKYO」にはしびれます。当時「いずもB3キップ」というのがあり、これは一両だけ連結された3段ベッドの寝台車専用(他の車両は2段ベッド)で、格安だったためいつもこれを使いました。ベッドの方は他に乗客がいなくてもキッチリ3段にしてあって、真ん中のをたたんでくれたら広いのにと不満だったけれどこうするのが決まりだそうで、まあそれでこそ格安だったワケです。出雲号には名ばかりのラウンジカーもつないであり、そこで研修仲間と持ち込んだビールで打ち上げパーティーをしたりして、これはこれで「旅情」って感じでした。

今では寝台特急「出雲」は「サンライズ出雲」に代わり、普通列車の「山陰」はとっくに廃止されました。「サンライズ瀬戸・出雲」は現在日本に唯一残る夜行寝台列車ですが、これらの新しい列車には昔乗った列車の質素で素朴な雰囲気はありません。ただ以前「サンライズ出雲」の上の階に乗って満月の夜に伯備線を進んだ時にはコンパートメントいっぱいの月の光に包まれ、これまたホントに感動的で新しい時代の旅情を感じました。

おまけ その他の心に残る列車

特急まつかぜ(82系)
小学生の頃、長大編成でピカピカのこれが出雲市駅に滑り込んできた時にはあまりの華麗さに感動し、停車中にちょこっとだけ乗ってみました

特急やくも(181系)
学生時代に時たま友人と乗りましたが、無理して高い食堂車に行き一番安いものを注文するという「リアル・プアリッチ」が得意でした。そして伯備線をトロトロ走っていたこいつが山陽本線に出た途端、エンジンが壊れそうなほど思いっきりぶっ飛ばすその豹変ぶりがたまりませんでした。

新幹線のぞみ(300系)
デザイン的に一番好きな新幹線車両で、揺れの少なさと柔らかい乗り心地に感動しました。

京阪特急テレビカー(3000系)
車内の男性アナウンス(合成音声?)が渋かったです。テレビの映りはなんかイマイチ。

特急あさかぜ(EF65牽引 24系客車)
信号機の故障で通勤電車優先となった東京近郊で、普段は絶対走らない貨物列車専用線をあさかぜはゆっくりと進んで行き、小屋の軒先ギリギリを寝台特急が通過していくという素晴らしいアトラクションを与えてもらいました。

これは下りの寝台特急「出雲」