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THE VICINITY OF IZUMO

2020年1月12日日曜日

魚を飼う2

昨年10月の日記に、数十年前熱帯魚を飼っていたことや、その頃からの器具の進化がものすごいって書いたけれど、今回はその進化について書いてみます。マニアックな内容ですが興味のある方はどうぞ。

水槽
昔はステンレスやプラスチックの枠があるガラス水槽があたりまえで「ニッソー・スティングレー」というかっこいい曲げガラスの水槽が出たときには驚きましたがやっぱり枠はありました。今は枠が無いすっきりしたオールガラス水槽が主流で、板ガラスをシリコン系接着剤で貼り合わせただけで水が漏れないのは驚異です。接着剤の性能がすばらしく良くなったんでしょうね。

照明
昔はほぼ蛍光灯で、水草育成用と銘打った赤紫の光を出す管があり、これでネオンテトラを照らすとびっくりするほど色が濃く見えました。ただホントに水草が育成できていたかはやや疑問でワタシは普通の昼白色を使っていました。今は当然LEDで消費電力も10分の1以下です。

フィルター
昔は水槽の底にセットする底面フィルターか水槽の上に乗せる上面フィルターのどちらかでした。水槽から離れたところに設置する外部フィルターもあったんですがいかんせん値段が高い、現在は小さい水槽の場合横に引っかけるタイプ、大きい水槽では安くなった外部フィルターが主流です。ただ玄人好みの底面フィルターは今も健在で、濾過バクテリアの繁殖が良く濾過能力が高いのが特徴、ペットショップの水槽では今でもこの底面ろ過を見かけます。あっ、よく金魚水槽で見かける透明なプラスチックにフィルターが入った投げ込み式も健在です。

底砂
昔は神奈川県の大磯で取れる「大磯砂(現在は海外産)」一択でしたが、今はソイルと呼ばれる専用の底砂が主流で水草を育てるのならコレしか無いといった感じになっています。ただソイルは使っていくうちに崩れるため2年に一回ぐらいの入れ替えが必要とのこと、あまりやりたくない水槽のフルリセットが必要になるのです。

価格
これが一番の驚きかも。数十年前に比べてすべての器具がずいぶんと安くなっていて、熱帯魚の飼育はお金がかかるというのはもう昔のハナシです。60㎝のオールガラス水槽が2,000円以下、60㎝水槽用のLED照明も3,000円ほどであります。当時ワタクシ「エーハイム」っていう西ドイツ製の外部フィルターを無理して買いましたが、これもずいぶんと安くなりました。一番安く買えるのはやっぱりネット通販です。

情報
昔は飼育本しか情報源はありませんでした。今は動画を含め、ネットでいくらでも情報を得ることが出来ます。ただし相反する情報もあるので迷いやすいのも事実です。正確なところのいちばんの変化は水槽の立ち上げについてで、昔は一週間ほどフィルターを使って水だけを回し、こなれてきたら魚をいれましょうだったのが、今は完全に水槽が完成するまで(3種類あるバクテリアの濾過サイクルができあがるまで)最低でも1ヶ月半かかるとなっています。それも魚を入れてエサをやり、わざとに水を汚さないとバクテリアが育たないので、濾過サイクルが完成していない悪い水質にも耐えられる丈夫な魚を入れる必要があり、その代表選手が前にも書いた「アカヒレ」です。なんだか人柱ならぬ魚柱ぽくってかわいそうなんですが。

ウチの今
キッチンのカウンターに置ける幅45センチの横長で小ぶりな水槽で「泳ぐ宝石ネオンテトラ」10匹「ブサかわいいコリドラスジュリー」2匹「いたずら好きなヤマトヌマエビ」2匹を飼育中。底面フィルターで濾過サイクルもほぼ完成しており、澄んだ水の中をうれしそうに泳ぎ回っています。ただみんなコリドラス用ペレットタイプの沈むエサがお気に入りで、ごはんの時間になるとコリドラスがパクついている周りをネオンテトラが取り巻いて舞い上がるカケラを奪い合い、半分ぐらいの大きさになったところをヤマトヌマエビがサッとかかえて持ち逃げしていくのが恒例行事で毎日お祭り状態、ただおとなしいコリドラスの口に半分もエサが入っていかないのが困りどころです。今後は昔やった「水草水槽」や、何故かウチにある大昔のステンレス枠水槽を使って昔の器具で統一した「レトロ水槽」とかをやってみたいです。