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THE VICINITY OF IZUMO

2024年12月20日金曜日

夜行バスの旅

ちょっと前からアマゾンプライムで北海道テレビ制作の「水曜どうでしょう」をやっていますね。当時地元で人気が出たこの番組はその後全国放送されましたが、やっぱり面白いのはサイコロの旅。ご存じの方も多いとは思いますが東京から札幌に帰る道中で、振って出たサイコロの目のとおり行き先を変更しなければならないルール、いい調子で北へ向かっていたはずが夜行バス(番組内では深夜バス)で九州や四国に連れて行かれ、大泉・鈴井の両氏がだんだんズタボロになっていくのが見どころです。これの第4弾は出雲大社からのスタートでした。

しかしこの夜行バスというやつ、前々職がJRバスのワタシが言うのもなんだけどかなりの苦行を強いられます。10年ほど前の12月、これに乗ってムスメと東京へ遊びに行ったことがありますが、ハッキリ言って「狭」「寒」「騒」の3重苦。3列シートとはいえワタシの体格にはあまりにも狭すぎるうえ、窓側席だったため横の内張りを通して冷たさがジンジンと伝わってくるし、バスだけにエンジンも唸るし、渋谷のマークシティに着いた時にはもうヘロヘロでした。

それでも一日東京を楽しみ、帰るために再びマークシティへ。日帰りだったので乗るのは行きと同じ一畑バスさんの古い2階建てバスです。当然覚悟はしていたもののここで状況が一変、階段降り口の後ろにある席でかなり足元が広いうえ何故かそこは暖かい、また一日歩いて疲れているという好条件が重なり、終点の出雲市駅までぐっすりと眠れました。どうやら冬の夜行バスは「広」「暖」「疲」の3つが揃えば幸せになれるようです。まっ、どちらにしてもなかなか厳しい夜行バスですがそこはケチなワタシのこと、安さにつられてまた使うんだろうと思います。

再掲載ですが、東京行き「スサノオ号」。東急と一畑は既に撤退し、現在は中国JRバスだけが運行しています。