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THE VICINITY OF IZUMO

2025年7月25日金曜日

やっぱりダメ

しかし暑い。って書いたところでどうにもならないので、もう暑い暑いっていうのはやめようかな。「今年も猛暑の夏」って聞くけれど、ワタシの場合もうこれが「当たり前の日本の夏」として定着してしまいました。そういえば過去には冷夏なんて年もあったんですけどね。今冷房の効いた部屋で熱いコーヒーを飲みながら日記を書いていますが、これって昔あったカルピスの冬季販促CM「あったかい部屋で冷たいカルピス」の逆バージョンですね。

ところで以前書いたアイラップを使っても氷がくっついてしまう件ですが、その後もやっぱりダメですワ。しばらくは順調にバラけるので喜んでいると不意打ちを食らわすかのように突然の融合、ウチだけがこうなるのか、他の家庭でも似たような状況なのか、そこのところ良くわかりません。ただ何となく貯氷室の氷が少ないとくっつきやすい気もしますが、それも含めて引き続き検証していきましょう。まあ前みたいにアイスピックを使うほどガッツリくっついてはいないので、そこは多少改善されています。

ということで若干期待外れのアイラップですが使い道は他にもいろいろ、そこでネットにあったタルタルソースづくりをやってみました。

まずアイラップに玉子を2個入れて口をしばり、

そのまま2分ほどレンピーした後、冷ましてからほぐし、

マヨネーズや調味料を入れてから揉んで混ぜ合わせ、

端を切り取ってケーキ作りの生クリームみたいに絞り出します。

まあ出来るには出来ましたが、製作時の爆発にも冷静に対応できるようになった今(それらについての日記はこちら)普通に皿とラップで作った方が良いという結果に。ただ他にもピザ用チーズとか刻みネギとかをこれに入れて冷凍するとくっつかないという情報があったので、機会があればやってみましょう。それでもまたくっつくようだったら、ここはアイラップとウチの冷蔵庫との相性問題ということでケリを付けたいと思います。

これは普段どおりに作ったところ、こっちのほうがはるかに手軽でした。あと問題は、買ったのがケースが付いたアイラップ6個入りパックってこと。このペースで行くと一生かかっても使いきれないと思います。

2025年7月18日金曜日

ワインを造る

前回の日記に書いた「真夏の肉体労働だけど快適だったバイト」とは、タイトルどおりワイン造りです。地元大社町には島根ワイナリーがあって観光コースにもなっていますが、ワタシがバイトしたのはその前身の「島根ぶどう醸造」。同級生のお父さんがそこの工場長だった関係で、進学した大阪から夏季休暇で帰省した折にやりました。

昭和の時代大社町内ではデラウエア種のぶどう栽培が盛んで、夏の収穫期を迎えると2箇所ある集荷場から全国に向けて出荷されていましたが、見た目が悪かったり実が取れたりして商品にならないものは加工用としてこのワイン工場に持ち込まれていました。そしてその時期そこで働いていたのはワタシを入れて6~7人、工場があったのは旧JR大社駅の用水路を挟んだ東側、今の島根ワイナリーとは全く別の場所でした。

で、ワタシ当然ワイン造りなど初めてなので全く知識も無かったんですが、当時やった作業はそこまで複雑な感じでもなかったので記憶にある限り書き出してみると・・・

機械でぶどうをヘタと実に分ける 作業快適度★★★
2人で高い台に乗ってコンテナに入ったブドウを次々とホッパーに投入していると、何だか密造酒を作っているみたいな感じで楽しかったです。海外の動画にある足でブドウを踏んだりみたいなことはしません。

皮と実だけになったぶどうを発酵槽に入れる 作業快適度★★★ 
太いホースが付いたポンプで工場内に複数あるコンクリート製のデカい発酵槽に送り、数日間発酵させます。この頃から生成されるアルコールのせいか、工場全体が良い香気に包まれ出します。

発酵させた後の皮と実を絞る 作業快適度★★★
「舟」と呼ばれる幅1m、奥行2m、深さ1.5mぐらいのコンクリート製の槽に発酵した皮と実をポンプで送り込み、手でこぐタイプの油圧プレスでそれを絞ります。絞った果汁は下に敷いたスノコを通り、さらに深いところに置いた桶に貯まっていきます。

搾りかすを捨てる 作業快適度★
次の絞りのために「舟」から搾りかすをシャベルで取り出し、工場の横庭に捨てに行きます。言ってみればこれが一番の重労働でした。

タンクの洗浄 作業快適度★★★★★
醸成室にズラッと並んだ高さが2m以上ある空の琺瑯製タンクに入ってこれを洗います。正しく醸成が行われるように部屋全体がかなり冷やしてあり、もう天国のような環境下での作業。体温がかなり上昇してきたタイミングでこの作業が入るので余計に快適でした。

後は絞った果汁をポンプでこのタンクに送って醸成させますが、ワタシこれから先の作業には参加していません。ただここからがおいしいワインを造る一番カナメの工程だと思います。出来上がったワインはこの先濾過、瓶詰、出荷となるようです。

残業の後 食べる作業快適度★★★★★
なんだかワイン造りの工程を書いただけみたいになっちゃいましたがついでに書くと、ワタシがバイトしたこの時期はワイン工場にとっても年間を通して一番の繁忙期です。そしてそのせいかどうかはわからないけれどまだ明るいうちに終わる残業が何度かあり、その都度夜食と称して大社駅の駅前にあった食堂で「ウナ重」をいただいてから解散となりましたが、そのウナギの美味しかったこと。なんだかみんなにこれを食べさせるため無理やり残業があった気もしますが、それも経費のうちだったんでしょう。この頃まだ大社線は廃止前で「急行大山」や「急行大社」などの優等列車が乗り入れていました。

今でも建物だけは残っています。
デラウエア種ってアメリカのデラウエア州原産だとばっかり思っていましたが、実際はオハイオ州デラウエアが原産だそうです。

2025年7月11日金曜日

熱くてイヤな思い出

いや~しかし暑い毎日、熱中症警戒アラートもしょっちゅう出ていますね。雨も降らないので出雲の水がめ「尾原ダム」の貯水率も64パーセント台となり、既に放水量の調整が始まっています。水曜日の夕方には遠くで雷鳴が轟いていたのでひと雨来るかとおもいきや、スズメどころかミミズの涙ほどパラパラっと降って終わりました。おまけにワタシ、先月6日の日記に書いた「前歯」もまだ出来ていないので、外出時には息苦しいマスク必須なのです。

ところでこの時期よく言われるのが「昔の夏はもっと過ごしやすかった」っていうやつ。まあ確かにそうなんだけど、ただこれを聞くたびに「暑い」を通り越して「熱い」と感じてしまったほどのイヤな思い出が蘇るので「いやいや、昔だって今ぐらい暑い日はあったよ」って思ってしまいます。

それはまだワタシが小学2年生の時のこと。通っていた小学校で学年指定の「体育の公開授業全国大会」が行われることになり、2学年も指定されたのです。授業の内容は「対立ボールけり」っていう何ともモヤモヤするネーミングのうえにしょうもない内容。全国から教員が視察に来るワケで当然それに向けて練習をするんですが、その公開授業があるのは何と夏休みの最中。おまけにその当時の担任はワタシの歴代担任の中で最も暴力的なオバサン先生で、今なら懲戒処分レベルの人でした。

そしてその人のもと、夏休み返上で連日練習にあけくれたワケですが、TVのニュースにもなるということで何とか良いところを見せたかったらしくその練習の厳しいこと。まだ小学2年生のいたいけな子供達が長時間炎天下の校庭で笛の合図に合わせて列になったり走ったりで、日射病(現在の熱中症)で倒れる者がいなかったのが不思議なくらい、今の時代そんなことをしたら絶対に保護者からクレームの嵐どころかそれこそニュースものでしょう。立っている場所から十数メートル離れたところに木陰があり「今すぐあの木陰に駆け込んでいきたい」って衝動に幾度駆られたことか。

何とも辛かったこの公開授業についてはまだ言いたいことがいろいろあるけれど、書いているうちに身も心も熱くなってきたのでこの辺でヤメておきます。それにしても昭和の時代って結構無茶なことをしていたけれど世の中捨てたもんでもなく、その後3年生になった時の担任の先生はそれまでとは雲泥の差、ピアノが上手なうえ優しい天使のような人で心底嬉しかったです。あとこの公開授業はあれから数十年経った現在でもあるようだけど開催時期は10月、そりゃそうでしょう。

次回は真夏の肉体労働ではあったけれど、今回書いた内容とは真逆のかなり快適なアルバイトをしたことについて書きたいと思います。

以前紹介したラディシュの収穫を終えたプランターに勝手に生えてきたペティトマト、今ではこんな感じになってどんどん収穫できてます。多分ホームセンターで買った「野菜の土」にタネが混じっていたんでしょう。

2025年7月4日金曜日

前に観た映画

しかし暑い毎日、雨も全然降りませんね。ただ出雲の水がめ「尾原ダム」の貯水率はまだ77パーセントほどあるようなので、水不足についてはもうしばらく大丈夫そうですが。

で、今回はダラダラとした映画のハナシ、よろしければお付き合いください。最近の暑さの中なかなか外出するのもままならないので、前に観たことがある映画をアマゾンプライムビデオで再び観るというのをやっています。特にジャンルはこだわらず「K-19」やら「ブラッド・ダイヤモンド」やら「ニュー・シネマ・パラダイス」やら「天使のくれた時間」やら「ジョーブラックをよろしく」やら果ては「Mr.BOO」までいろいろです。

そしてそれらの中、作中の名台詞として好きなのはハリソン・フォードさん主演、強力わかもとやTDKの看板でお馴染みの「ブレードランナー」。他の惑星から脱走して地球へ来たが間もなく寿命が尽きるレプリカントが土砂降りの雨の中、それらを抹殺するのが任務であるブレードランナーの前で語る台詞です。既にあちこちで紹介されているのでその全てを書くと「おまえたち人間には信じられないようなものをおれは見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦、タンホイザー・ゲートの暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。」というやつ。人間によって作り出され、兵士や奴隷として使われてきたレプリカントの悲しみや寂しさ辛さが感じられてなんだか切なくなります。

ここからちょっとハナシは変わりますがその他観たかった映画としては、スティーブン・スピルバーグ監督の「太陽の帝国」。第二次大戦中に日本軍が迫りくる中国の上海で、高級居住区を追われたうえに両親ともはぐれ、捕虜になりながらもたくましく生き抜いて両親とも再会するイギリスの少年を描いた作品です。捕虜収容所の軍曹として出ているまだ四十前の伊武雅刀さんもなかなかの演技でワタシの心に残る映画ベスト10のひとつ、ただこれはレンタルの扱いになってました。

まあ一度観れば気が済むのでレンタルでもいいかなと考えたけれど念のためアマゾンショッピングで見ると、何とこれのブルーレイが驚きの1,320円。それもデジタルリマスターの高画質で、本編の他にメイキング映像と特典映像が付いた2枚組なのです。ワタシ過去にこの映画が気に入ってレーザーディスクまで買ったけれど、当時ディスク1枚の値段は7~8千円、物によっては1万円近くしてたんじゃないかなあ、おまけにこの映画のメイキング映像ディスクは確か別売でした。

最近では日本中が物価高の波にのまれて消費者の不満もたまる一方ですが、逆にこういったメディアや家電などは昔に比べてかなり安くなっています。そしてそれらの恩恵を受けながらも終わりのない物価高騰にさらされる日々、なかなか複雑な世の中になった気がします。

「太陽の帝国」で零戦に憧れる主人公の敬礼に応える搭乗員、ワタシの好きなシーンです。
しかし昔買ったレーザーディスクプレーヤーと数々のソフト、どこへ行っちゃったんだろう。